「新NISAってよく聞くけど、つみたて投資枠と成長投資枠って何が違うの?」
「どっちから始めればいいの?」
そんな疑問を持つ初心者の方に向けて、この記事では新NISAの仕組みをやさしく紹介します。
結論から言うと――
✅ 基本はつみたて投資枠で投資信託をコツコツ
✅ 成長投資枠で株式やETFなどを追加で購入
という使い方が初心者には安心です。
私自身も旧NISAから利用していましたが、新NISAは制度が大幅に改善され、「もっと早くやっておけばよかった…」と後悔しているほど使いやすい制度です。
それでは、詳しく見ていきましょう。

新NISAは「非課税のまま投資がずっと持てる」制度
まずは制度の全体像を簡単に整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 新NISA(少額投資非課税制度) |
| 非課税期間 | 無期限(ずっと非課税) |
| 年間投資枠 | 最大360万円 |
| 生涯投資枠 | 1,800万円(そのうち成長投資枠は最大1,200万円) |
| 使える金融機関 | 基本的にどの証券会社からでもOK |
旧NISAは「5年間」などの期限がありましたが、新NISAは非課税のまま保有し続けられるという大きなメリットがあります。
長期投資をするうえで、このメリットは非常に大きいです。
つみたて投資枠と成長投資枠は何が違うの?
仕組みをまず表で比較します。
| 比較ポイント | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間上限 | 120万円 | 240万円 |
| 投資スタイル | 長期・積立 | スポット・配当・成長 |
| 買える商品 | 積立投資に適した投資信託(国が認めた商品) | 株式、ETF、投資信託など多くの商品 |
| リスク | 比較的低め | 商品により高め |
| 初心者向きか | ✅ とてもおすすめ | ⚪ 使い方による |
| 向いている人 | コツコツ資産を増やしたい | 配当や株主優待も取りたい |
イメージとしては…
✅ つみたて投資枠 → 土台となる「資産づくり」
✅ 成長投資枠 → 余力で追加購入・高配当株やETF
この2つを組み合わせることで、初心者でも無理なく投資ができます。
つみたて投資枠とは?|コツコツ資産形成のメイン枠
✔ つみたて投資枠の特徴
- 毎月コツコツ積み立てる投資が前提
- 国が厳選した、長期投資向けの投資信託のみ
- 小額から始められ、値動きが安定しやすい
特に人気なのは
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
- S&P500連動のインデックスファンド
など、世界に投資できる商品です。
長期でつみあがり、複利が効きやすいのが最大メリットです。
筆者の体験談:つみたて投資枠は「オルカン」で運用中
私はつみたて投資枠で「オルカン(全世界株式)」を買っています。
理由はシンプルで、
- これ1本で世界中に分散投資できる
- ほったらかしでOK
- 値動きが大きすぎず安心
という点が魅力的だからです。
最初のころは、値下がりするのが怖いと思っていました。
でもコツコツ積み立てていくと、安く買える時期があるのも悪くないと気づきました。
「時間を味方にする」という言葉の意味が、だんだん実感できるようになった感じです。
成長投資枠とは?|株・ETF・高配当銘柄などが買える枠
つみたて投資枠と違い、成長投資枠は買える商品が多いのが特徴です。
| 買えるもの | 例 |
|---|---|
| 日本株 | トヨタ、NTT、商社株、高配当株など |
| 米国ETF | VOO、VTI、QQQ など(一部証券会社) |
| 投資信託 | 全世界株式、S&P500、米国株 |
特に人気なのは
✅ 高配当株
✅ インデックスETF
の2つ。
長期で保有すると、配当金や成長による値上がり(キャピタルゲイン)が期待できます。
筆者の体験談:成長投資枠は「オルカン+高配当ファンド」
私は成長投資枠で、
- オルカン
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
を買っています。
値動きが気にならないわけではありませんが、配当も非課税になって受け取れるという点がとても魅力です。
新NISAは「非課税期間が無期限」なので、長期で保有すればするほど恩恵が大きくなります。
最初は「値下がりしたらどうしよう…」と不安でしたが、配当や分配金がコツコツ入ることで、気持ちがとてもラクになりました。

つみたて投資枠と成長投資枠、どっちを優先すべき?
結論としては、次の順番がおすすめです。
| 優先順位 | 投資枠 | 理由 |
|---|---|---|
| ① | つみたて投資枠 | 安定・分散・長期で安心。まずは土台作り |
| ② | 成長投資枠 | 余力や目的に合わせて追加 |
「最初は毎月1,000円だけ」という始め方も大丈夫です。
むしろ大事なのは、長く続けることです。
どこで新NISAを始めればいい?証券会社の選び方
ネット証券ならどこでもOKですが、代表的なところは次の通りです。
| 証券会社 | 特徴 |
|---|---|
| SBI証券 | 商品ラインナップが豊富、手数料が安い |
| 楽天証券 | アプリが見やすい、楽天ポイント投資 |
| 松井証券 | シンプルで見やすい操作画面、投信積立に強い |
筆者の体験談:NISAはSBI証券で運用中
私は複数の証券口座を持っていますが、NISAはSBI証券で利用しています。
正直、ネット証券なら手数料も安く、商品も豊富なのでどこでも大差ありません。
ただ、画面の見やすさでいうなら楽天証券や松井証券のアプリもとても使いやすいと思います。
「よくわからないから動けない」という人多いのですが、どれを選んでも同じくらい便利なので、まず一つ開設すればOKです。
「NISAって難しそう…」と思っていたけど、もっと早くやれば良かった話
実は、私もNISA制度が始まった当初は仕組みがよく分かっておらず、「面倒そうだし、まだいいか」と放置していました。
でも、あとになって気づいたのは…
✅ 非課税で配当や分配金がもらえる
✅ 将来売却するときの利益も非課税
✅ 長期で持てば持つほどお得
これ、普通に考えてやらない理由がない制度なんですよね。
実際に新NISAで運用してみると、分配金がそのまま非課税で入金されるのはとても嬉しいですし、保有銘柄がプラスになれば売却益も非課税。
旧NISAは期限付きでしたが、新NISAは非課税のままずっと保有できるので、長期投資派には最高の環境です。
初心者が失敗しない新NISAの使い方
| よくある失敗例 | 回避方法 |
|---|---|
| 流行りの商品を勢いで買う | 積み立て投資を中心に、商品選びは少数でOK |
| 大きく下がった時に解約してしまう | コツコツ積み立てで時間を味方にする |
| 何を買うか迷いすぎて始めない | オルカン・S&P500など、分散型でOK |
まとめ|新NISAは「知っているだけ」で損をしない制度
- 新NISAは「非課税のまま保有できる」最強の制度
- つみたて投資枠は資産づくりの土台
- 成長投資枠で配当・株式投資もOK
- ネット証券ならどれでも問題なし
- 迷うなら、まずオルカンでコツコツ
最初は不安でも大丈夫です。
私自身、NISAを理解できずに始めるのが遅れてしまい、「もっと早くやっておけば…!」と心から感じています。
読み終えたあなたは、すでに一歩進んでいます。
少額でも、今日からスタートできます。

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