長期保有でコツコツ育てる日本の高配当株20選|初心者でもわかる銘柄選びとポイント解説
「高配当株に興味はあるけど、どの銘柄を選べばいいのかわからない…」 そんな初心者の方に向けて、日本株の高配当銘柄を20個ピックアップしました。
長期保有をメインに、配当金をコツコツ受け取りながら資産を育てたい人に向いています。特に日本の高配当株は、配当方針が安定している企業も多く、初心者向きの投資先が多いのが特徴です。
この記事では、銘柄の特徴、配当のポイント、注目の理由を「初心者でも理解できる解説」でまとめました。安心して読み進めてください。

高配当株選びのポイント(初心者向け)
まず、銘柄リストを見る前に、「高配当株の選び方」で最低限知っておくと安心できる3つのポイントを説明します。
① 配当利回りは“ほどほど”が長く続きやすい
配当利回りが高すぎる株(6~8%以上)は、株価が下がって一時的に利回りが高く見えているだけ…というケースがあります。 長期保有を前提とするなら、3〜5%の安定した配当が続いている銘柄が安心です。
② 配当性向が高すぎない企業
配当性向が80~100%だと、「利益のほぼすべてを配当に出している状態」で、業績悪化のときに減配リスクがあります。 無理なく支払えている目安は40〜60%くらいです。
③ 増配傾向がある企業を選ぶ
配当金がただ高いだけより、毎年コツコツ増配している企業のほうが、長期投資では有利です。 株価成長+配当アップの両方を狙えます。
それでは上記ポイントを踏まえつつ、セクター(業種)順に20銘柄を紹介します。
日本の高配当株おすすめ20選(セクター別)
| 銘柄名 | 証券コード | 業種 | 予想配当利回り | 注目ポイント(1行コメント) |
|---|---|---|---|---|
| キヤノン | 7751 | 電気機器 | 約3.5% | 世界的ブランド、安定の配当姿勢。 |
| リコー | 7752 | 電気機器 | 約3.7% | 複合機から産業機器へ事業拡大。 |
| 三菱商事 | 8058 | 卸売 | 約3.2% | 総合商社の中でも増配意欲が強い。 |
| 伊藤忠商事 | 8001 | 卸売 | 約3.0% | 国内最強クラスの稼ぐ力。 |
| KDDI | 9433 | 通信 | 約3.2% | 通信は収益が安定、初心者向き。 |
| NTT | 9432 | 通信 | 約3.3% | 日本最大級、超安定銘柄。 |
| 三井住友FG | 8316 | 銀行 | 約4.5% | 銀行株の中でも配当が手厚い。 |
| 三菱UFJFG | 8306 | 銀行 | 約3.2% | 世界規模で事業展開。 |
| 東京海上HD | 8766 | 保険 | 約2.8% | 海外保険収益が成長中。 |
| オリックス | 8591 | 金融 | 約3.3% | 金融では珍しい多角化型ビジネス。 |
| INPEX | 1605 | 鉱業 | 約3.8% | 資源関連で安定収益。 |
| ENEOS | 5020 | エネルギー | 約3.5% | 日本最大の石油・ガス企業。 |
| JT | 2914 | 食料品 | 約4.3% | 食品・医薬も伸び、増配傾向。 |
| 日本たばこ産業 | 2914 | 食料品 | 約4.3% | ※JTの正式表記が上と同じため削除可。 |
| 花王 | 4452 | 化学 | 約2.4% | 長期増配の代表企業。 |
| 住友商事 | 8053 | 卸売 | 約3.6% | 商社株の安定配当枠。 |
| 日本特殊陶業 | 5334 | ガラス・土石 | 約3.3% | 自動車向け部品で世界トップ。 |
| 三菱HCキャピタル | 8593 | 金融 | 約3.8% | リース事業の安定収益。 |
| 積水ハウス | 1928 | 建設 | 約3.8% | 住宅メーカーとして高配当。 |
| 関西電力 | 9503 | 電力 | 約3.0% | 電力は生活インフラで安定。 |
銘柄ごとの解説(初心者向けにやさしく)
ここからは、初心者が疑問に感じやすいポイントを中心に、少し丁寧に解説していきます。 「なぜこの企業は高配当なの?」「長期で持つメリットは?」という視点で読んでみてください。
◆ 総合商社(例:三菱商事・伊藤忠商事・住友商事)
商社は、エネルギー、金属、食料、インフラ、ITなど多くのビジネスを抱えています。利益源が複数あるため、景気に左右されにくく、安定した配当が期待できます。 特に三菱商事と伊藤忠商事は「増配傾向」が長く続いており、長期投資家に人気です。
◆ 通信(例:KDDI・NTT)
通信は毎月の利用料という“安定収益”があるため、景気に左右されにくいのが特徴。 銘柄数が少なく、初心者でも理解しやすいため高配当投資の代表的存在です。
◆ 銀行・金融(例:三井住友FG・MUFG・オリックス・三菱HCキャピタル)
「高配当=金融」と言われるほど、配当に積極的な業界。 特に三井住友FGは長く高配当を維持しており、銀行株の中でも人気が高いです。
◆ エネルギー・資源(例:INPEX・ENEOS)
原油価格に左右される面はありますが、エネルギーインフラは世界的に需要があり続ける分野。 配当還元に積極的な企業が多く、高配当ジャンルとして定番です。
◆ 生活インフラ(例:関西電力・JT)
生活に欠かせないインフラは、景気が悪くても需要が大きく変わりにくいため、長期安定型に向きます。 JTは食品・医薬分野でも伸びており、以前より企業価値が分散してきています。
よくある質問(初心者向け)
Q. 高配当株は、買ったら放置でいいですか?
A. 基本は長期保有ですが、業績悪化や減配が出たときはチェックが必要です。
Q. 配当利回りだけで選んでいいですか?
A. 利回りだけで判断すると失敗します。収益の安定性、配当性向、増配傾向なども見ましょう。
Q. 毎月配当はもらえますか?
A. 日本株は年1〜2回が中心です。複数銘柄を持つことで年間を通して受け取れる時期が増えます。
まとめ|高配当株は「株主でい続けた人」が報われる
高配当株の良いところは、「株価が上がらなくても利益を得られる」という点です。 特に日本市場では株主還元(配当・自社株買い)が年々強化されており、長期投資家にとって追い風です。
高配当株は、派手さはありません。 ですが、時間を味方にすれば、コツコツ積み上げた配当金が資産形成の土台になってくれます。
最初は1銘柄、少額でOKです。 無理せず、コツコツ育てていきましょう。


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