20代が貯金だけで損している理由とは?「お金が増える仕組み」をやさしく解説

マネー

「毎月コツコツ貯金しているのに、なかなかお金が増えない…」
そんな悩みを抱えている20代の方は多いです。
実は、貯金だけではお金が増えにくい理由があるんです。

今回はFPの視点で、初心者にもわかりやすく「お金が増える仕組み」と、貯金だけでは損してしまう理由を解説します。

貯金だけではお金が減ることもある?インフレの影響

まず押さえておきたいのが、物の値段は時間とともに上がることがある、という現実です。
これを「インフレーション(インフレ)」と呼びます。

例えば、1年前に100円で買えたパンが、今年は105円になったとします。
貯金しているお金は増えていませんが、物価は上がっていますよね。
つまり、同じお金でも買える量が減っている=実質的に損をしていることになります。

20代のうちからお金の増やし方を学ぶことは、将来の生活防衛にもつながります。

金利だけでは増えない現実

次に考えるのは、銀行に預けた場合の利息です。
日本の普通預金の金利はほとんど0.02%前後。
100万円を1年間預けても、利息はわずか200円程度しか増えません。

これに対して、物価が年に2%上がると、預金しているだけでは実質的にお金が減っているのと同じことになります。
つまり、貯金だけではお金を増やすことが難しいわけです。

お金を増やす仕組みとは?「運用」の基本

では、どうすればお金を増やせるのでしょうか?
答えは簡単です。お金に働いてもらう=運用することです。

運用することは当然リスクが伴いますが、長期間運用することができる若い世代なら、資産が一時的に目減りしたとしても、長期の運用により資産が増えていく可能性が高いといわれています。

私が投資を始めたのも20代半ばでした。きっかけは、事業投資する部署に配属になったこと。自分でも興味を持ち始め、最初は投資信託の積立2万円/月からスタートしました。おっかなびっくりでしたが、投資をすることで経済にも興味を持てるようになったので、会社人としては投資して得るものがお金以外にもあったように思います。

運用の代表例

  1. 株式投資
    会社にお金を預けて、会社の成長に応じて利益を得る仕組み
  2. 投資信託
    複数の株や債券に分散して投資することでリスクを抑える仕組み
  3. 積立投資
    毎月少額ずつ長期間投資して、複利効果を得る方法

ポイントは、少額でも長く続けることです。
若いうちから始めれば、複利でお金が増えるスピードが大きくなります。

具体例:月1万円を積立投資した場合

例えば、毎月1万円を年利4%で20年間積み立てた場合、

  • 元本:240万円(1万円 × 12か月 × 20年)
  • 予想総額:約360万円

貯金だけなら240万円ですが、投資で運用することで120万円も増える可能性があります。
この差が「貯金だけでは損をしている」と言われる理由です。

まとめ:20代は「貯金+運用」が最強

ここまでのポイントを整理すると以下の通りです。

ポイント解説
貯金だけでは損する可能性インフレや低金利で実質的な価値が減る
お金を増やす方法株式投資・投資信託・積立投資などで運用
若いうちに始めるメリット複利効果で将来のお金が大きく増える

まとめると、20代のうちから貯金+少額からの投資を始めることで、お金の価値を守りつつ増やすことが可能です。
まずは家計簿で収支を把握し、毎月の余裕資金を運用に回すところから始めてみましょう。

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